もし妊娠したのが四つ子だったら?「全員、無事に産めますよね…」不妊治療の先に待っていた青天の霹靂【作者に聞く】

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ウォーカープラスでは、ゴールデンウィークにスマホやタブレットで気軽に読めるおすすめ漫画をピックアップして紹介。今回取り上げるのは、 サヤ山サヤ(@saya_twins1125) さんの「今日も三姉妹が舞う!~七転び八起き育児日記~」だ。

不妊治療の末の妊娠。けれど「四つ子」と告げられ――サヤ山サヤさんの実体験を描いた育児コミック
不妊治療の末の妊娠。けれど「四つ子」と告げられ――サヤ山サヤさんの実体験を描いた育児コミック


サヤさんは、二卵性双生児のポン子ちゃんとコン子ちゃん、三女のピイ子ちゃんを育てるママで、育児をテーマとしたエッセイ漫画をSNSに投稿し、子育て世代から大きな支持を集めている。本作は、そんなサヤさんが経験した妊娠、出産、育児での直面した困難やエピソードを自ら漫画でつづったコミックエッセイだ。


※マンガの内容はあくまで著者の経験に基づく体験談となります。描写の内容がすべての人に当てはまることではないこと、著者の主観が含まれておりますことをあらかじめご了承ください。気になる方は医師などに相談されることをおすすめします。

耳なれない「減胎手術」とは。突然突き付けられた二者択一


中でも多くの注目が集まったのが、「減胎手術」を医師に勧められた一幕。不妊治療の末、念願の妊娠を迎えたサヤさん。だが、お腹の中にいる胎児になる前の胎芽は4つ。すなわち「四つ子」だったのだ。

1話P6-2
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1話P8-2
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医師が提案した減胎手術とは、今回の場合は胎芽を取り出し4つから2つに減らす、すなわち「四つ子」を「双子」にする手術だ。多胎妊娠は流産のリスクの増加や母子ともに負担も少なくなく、その後の育児も含めて減胎手術は母子を守るという意義がある。一方、それは生まれてくるはずの子どもの命に関わること。提案した医師も「ショックを受けないわけがないですよね…」と、サヤさんの心境を慮る。

2話P1-2
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2話P2-1
2話P2-1


想像を超えた事態に、大泣きしながら夫のぷみおさんに4つ子の妊娠と減胎手術のことを打ち明けたサヤさん。滅多にないことで相談できる相手もいないなか、涙ながらに「みんな産んであげたいよ――!」と叫ぶのだった。

2話P5-1
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「綺麗ごとだけじゃなく、現実問題として」重い選択を漫画に描いたワケ


一口に妊娠・出産・育児といっても、一人として“同じ”や“正解”はない世界。四つ子の妊娠をはじめ、不妊の一因となっていた多嚢胞性卵巣症候群や、赤ちゃんの頭の形の歪み、娘の猫背の意外な原因など、サヤさん自身の体験が漫画を通して伝わる一作となっている。

同作を描くにあたり「これまで子育てするなかで色んな壁にぶち当たってきました。その時家族で乗り越えた話など、少しでも同じ悩みを抱えた方の参考になれたら幸いです」という思いがあったサヤさん。

2話P9-3
2話P9-3


冒頭で取り上げた減胎手術についても「タブー視されていた部分がありましたが、綺麗ごとだけじゃなく、現実問題として向かい合った自分の体験を知ってもらいたい」と、あえて描くことを選んだという。

また、夫のぷみおさんとの話し合いも同エピソードの肝。サヤさんはまず病院での顛末を電話で伝えたそうで、電話口のぷみおさんは「かなり動揺してるのがわかりました。不安の方が大きかったと思います」と、驚きながらもサヤさんの体のことを心配していたと振り返る。その時の反応通り、サヤさんの命を慮って「減胎手術を受けてほしい」と告げるぷみおさんと、4人とも産みたい気持ちがあったサヤさん。どちらの心境も考えさせられるエピソードだ。


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詳細情報

■サヤ山サヤ
Instagram:https://www.instagram.com/saya_twins1125
ブログ:https://twins1125.blog.jp
情報は2025年5月2日 12:58時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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