ウォーカープラス編集部おすすめの大阪・関西万博の見どころは?旅行好きもグルメもファッション愛好家も楽しめる!

大阪府

2025年4月13日、ついに開幕した大阪・関西万博。大阪で行われる55年ぶりの万博というだけあって、内容が気になっている人も多いのではないだろうか。

本記事では、4月9日に実施されたメディア向け内覧会に参加したウォーカープラス編集部員が、その様子をレポート。会場を歩き回って発見した見どころや、特におすすめしたいパビリオンを紹介する。

ついに開催!大阪・関西万博の予習をしよう
ついに開催!大阪・関西万博の予習をしよう


空の下で笑おう!「よしもと waraii myraii館」

まず訪れたのは、ずっと行ってみたかった「よしもと waraii myraii館」(西ゲートゾーン)。吉本興業ホールディングス株式会社のパビリオンで、コンセプトは「こころとからだの健康につながる、笑いのチカラ」。大きなロゴがのった外観が目印だ。

「よしもと waraii myraii館」
「よしもと waraii myraii館」


中に入ってみると、現れたのは巨大ネギ。「問いかけられるネギ」という作品で、花言葉が「笑顔」であることからネギが採用されているようだ。この空間に巨大ネギがあることに違和感を隠し切れないが、その違和感は錯覚なのか、意図したエラーなのか?そういった“ささやかな歪み”に問いかけるオブジェになっている。

「問いかけられるネギ」。周囲には数々のスイッチがあり、プロジェクションマッピングを起動させることが可能
「問いかけられるネギ」。周囲には数々のスイッチがあり、プロジェクションマッピングを起動させることが可能


その向こうには、「アシタ広場」があり、靴を脱いでゆったりくつろぐことができる。ステージではノンバーバルパフォーマンスやコメディショーが毎日開催され、夜には盆踊りも実施予定。

青空の下にお茶の間のような空間が広がる。「これもまた“ささやかな歪み”なのか…?」とつい考えてしまった
青空の下にお茶の間のような空間が広がる。「これもまた“ささやかな歪み”なのか…?」とつい考えてしまった


ネオアトムとブラック・ジャックが案内役に!「PASONA NATUREVERSE」

続いて向かったのは、株式会社パソナグループが出展する「PASONA NATUREVERSE」(西ゲートゾーン)。コンセプトは「いのち、ありがとう」で、“いのちの象徴”としてアンモナイトの螺旋形状の建物になっている。先端にちょこんと乗ったアトムが指さすのは、パソナグループの本社機能の一部を有する兵庫・淡路島なのだとか。

「PASONA NATUREVERSE」
「PASONA NATUREVERSE」(C)Tezuka Productions


中には巨大モニュメント「生命進化の樹」があり、過去も未来も自然と共生すれば無限に続くことを表現。さらに、心臓機能の改善と回復に実用化されている「iPS心筋シート」を活用した「iPS心臓」が拍動する様子が見られ、自分の生命や将来について考えさせられる内容だ。

「生命進化の樹」。足元はガラス張りになっているので、ぜひ近寄ってみて!
「生命進化の樹」。足元はガラス張りになっているので、ぜひ近寄ってみて!

「iPS心臓(iPS メモリアルミュージアム)」
「iPS心臓(iPS メモリアルミュージアム)」(C)Tezuka Productions


一見、医学や科学など非常に難しい内容に見えるが、ネオアトム&ブラック・ジャックがパビリオンナビゲーターを務めるため、キャッチーで見やすい展示が続く。途中、ネオアトムの誕生がわかるショートムービーが流れているのだが、手塚プロダクションが制作した完全オリジナルストーリーだけあり、1本のアニメを見たような満足感だった。

「NATUREVERSE ショー」
「NATUREVERSE ショー」(C)Tezuka Productions

グッズショップには、アトムをモチーフにしたTシャツやトートバッグなどがそろう
グッズショップには、アトムをモチーフにしたTシャツやトートバッグなどがそろう(C)Tezuka Productions


学んで乾杯もできる「ドイツパビリオン」

今回の万博のシンボル「大屋根リング」の内側にあるのが、158の国と地域が出展する海外パビリオン。ざっくりと、「海外パビリオンはリングの中、国内パビリオンはリングの外」と覚えていてOKだ。

リングの内側に入り、「ドイツパビリオン」(コネクティングゾーン)に向かう。「わ!ドイツ」というタイトルが付けられており、「わ!」には、循環の「環(わ)」、調和の「和(わ)」、 感嘆の「わ!」の3つの意味が込められている。

「ドイツパビリオン」
「ドイツパビリオン」


コンセプトは「循環経済(サーキュラーエコノミー)」で、パビリオン自体が循環型・持続可能な建築の出展作品となっているのが特徴。入口でまあるいマスコットキャラクター・サーキュラーの音声ガイドアイテムを受け取り、ドイツが取り組む循環経済について学ぶことができる。

音声ガイドは日本語、英語、ドイツ語から選べる
音声ガイドは日本語、英語、ドイツ語から選べる

空間を大きく使った展示が多く、普段はなかなか意識できない資源の大切さを学べる
空間を大きく使った展示が多く、普段はなかなか意識できない資源の大切さを学べる

1階にはドイツビールが味わえるレストランも。軽食やデザートが1000円代で提供されている
1階にはドイツビールが味わえるレストランも。軽食やデザートが1000円代で提供されている


すっかりドイツに魅せられた編集部員。その足で、リングを挟んで向かい側にある樽生ドイツビールと洋食の店「PAULANER IMBISS」(リングサイドマーケットプレイス東)へ。“ドイツといえば”の長いグラスに入ったビールを飲み、全粒粉のバンズを使った「ブラートヴルストバーガー」(1800円)を食べ、大充実のランチタイムを終えた。

樽生ドイツビールと洋食の店「PAULANER IMBISS」
樽生ドイツビールと洋食の店「PAULANER IMBISS」

海外気分が満喫できる店内
海外気分が満喫できる店内

ロンググラスに入ったドイツビール(各1700円)で乾杯!
ロンググラスに入ったドイツビール(各1700円)で乾杯!


ファッショニスタ必見の「フランスパビリオン」

次は、下調べのうえ「ここは絶対に行くぞ!」と意気込んでいた「フランスパビリオン」(エンパワーリングゾーン)。コンセプトは「愛の讃歌」で、それだけでうっとりしてしまう。パビリオンも、まるで劇場のようなデザインだ。

「フランスパビリオン」
「フランスパビリオン」


内部の感想をひと言で言うと、「美術館みたい」だった。展示にはフランスが誇る伝統技術や芸術、ファッションや風景などがちりばめられており、特に彫刻家のオーギュスト・ロダンの作品は一見の価値あり。壁一面に「ルイ・ヴィトン」のトランクケースが敷き詰められた部屋、「ディオール」の衣装の制作過程がわかる部屋、「セリーヌ」の世界観に引き込まれる部屋など、ファッション好きにはたまらない展示も設けられている。

「ルイ・ヴィトン」のトランクケースが並ぶ様子は圧巻!
「ルイ・ヴィトン」のトランクケースが並ぶ様子は圧巻!

デザイナーの愛を感じる「ディオール」のドレス
デザイナーの愛を感じる「ディオール」のドレス

モン・サン=ミシェルと日本の鳥居をしめ縄でつないだモニュメント
モン・サン=ミシェルと日本の鳥居をしめ縄でつないだモニュメント


1階にはブーランジェリーが併設されており、クロワッサン(600円)のリッチなバターの味わいに感動!これを目当てに足を運びたくなるほど絶品だった。

1階にあるブーランジェリー。いつもは「パン屋」と呼んでいるのに、ここでは「ブーランジェリー」と言いたくなる不思議
1階にあるブーランジェリー。いつもは「パン屋」と呼んでいるのに、ここでは「ブーランジェリー」と言いたくなる不思議

クロワッサン(600円)。最後まで衰えないサクサク食感で、何度でも食べたくなる
クロワッサン(600円)。最後まで衰えないサクサク食感で、何度でも食べたくなる


その後は、まるで冒険するように会場全体を散策。パビリオンの建築美を眺めるだけでも楽しいので、お目当てがなくても最後まで満喫できるはず。

「アメリカパビリオン」(エンパワーリングゾーン)
「アメリカパビリオン」(エンパワーリングゾーン)

「スペインパビリオン」(コネクティングゾーン)
「スペインパビリオン」(コネクティングゾーン)

「タイパビリオン」(コネクティングゾーン)
「タイパビリオン」(コネクティングゾーン)

「モナコパビリオン」(コネクティングゾーン)
「モナコパビリオン」(コネクティングゾーン)

「韓国パビリオン」(コネクティングゾーン)
「韓国パビリオン」(コネクティングゾーン)

「マレーシアパビリオン」(エンパワーリングゾーン)。この日は入口のステージでダンスの演出も
「マレーシアパビリオン」(エンパワーリングゾーン)。この日は入口のステージでダンスの演出も

「日本館」(東ゲートゾーン)。「火星の石」が見られるのはここ!
「日本館」(東ゲートゾーン)。「火星の石」が見られるのはここ!

EXPO ホール「シャインハット」(東ゲートゾーン)。会期中は毎晩プロジェクションマッピングが行われる
EXPO ホール「シャインハット」(東ゲートゾーン)。会期中は毎晩プロジェクションマッピングが行われる



使用未定のE館を除き、A~DとFの5カ所がオープンする「コモンズ館」の中には小さな国々の文化の紹介が詰まっており、スタッフも気さくに解説してくれる。大きなパビリオンにばかり目がいきがちだが、一カ所で多くの国のことが知れるので、なんとも贅沢な空間だ。

「この国に行ってみたい!」が見つかるコモンズ館
「この国に行ってみたい!」が見つかるコモンズ館


実際に訪れて感じたのは、「グルメ」にも特化しているということ。前述したドイツ料理やブーランジェリーなど各国の名物はもちろん、日本もかなりグルメに力を入れている。関西人にとってはおなじみの料理のスペシャルバージョンが食べられ、それ以外の人にとっては関西名物に一挙に出合える、またとない機会になっている。

「MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN」(静けさの森ゾーン周辺)。神戸牛をたっぷりのせた「究極のえきそば」が食べられる
「MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN」(静けさの森ゾーン周辺)。神戸牛をたっぷりのせた「究極のえきそば」が食べられる

「らぽっぽファーム~おいもとイチゴとりんごのFarm to the Table~」(静けさの森ゾーン周辺)
「らぽっぽファーム~おいもとイチゴとりんごのFarm to the Table~」(静けさの森ゾーン周辺)

フルーツやサツマイモを使った特大パフェに驚き!
フルーツやサツマイモを使った特大パフェに驚き!



また、会期中は「ウォータープラザ」で毎日水上ショーが行われる。日没後にはアニメ調の「アオと夜の虹のパレード」のショーに変わるので、夜まで万博を堪能しよう。

ウォータープラザ。会期中は毎日水上ショーを実施
ウォータープラザ。会期中は毎日水上ショーを実施

最後に“ミャクミャクのすべてがわかる”という「ミャクミャクハウス」に立ち寄ると、なんと撮影会中!動くミャクミャクに会えるのは現時点ではここだけなので、ファンは押さえておきたいポイントだ。

サービス精神旺盛のミャクミャクと仲良く記念撮影!
サービス精神旺盛のミャクミャクと仲良く記念撮影!



見どころがいくつもある大阪・関西万博は、「旅行が好き」「文化を学ぶのが好き」「非日常を味わいたい」「食べるのが好き」「ミャクミャクが好き」など、どんな人でも楽しめること間違いなし。GWや夏休みの予定に取り入れてみては?


取材・文=ウォーカープラス編集部
撮影=吉村達也

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詳細情報

公式サイト:https://www.expo2025.or.jp/
情報は2025年4月18日 18:00時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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