現地の人に絡んでもらいたい!甚平に忍びハチマキ姿で海外を旅する実録漫画が話題【作者に聞く】

2023年記事

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この記事は2023年GW(ゴールデンウィーク)おでかけトピックス特集のものです。最新トピックスはこちら

ゴールデンウィークのような大型連休は、旅行気分が高まるものの、予算やスケジュールの都合で実際に旅行へ行くのが難しい人も多いのでは?そんな時は、ディープな海外旅漫画で非日常を体験してみてはいかがだろう。ここでは、世界各地を旅し、現地での交流やエピソードを描く五箇野人( @gokayajin )さんの「海外旅日記」をご紹介。

現地の人々との素敵なエピソードが満載!五箇野人さんのエッセイ漫画「海外旅日記」
現地の人々との素敵なエピソードが満載!五箇野人さんのエッセイ漫画「海外旅日記」画像提供:五箇野人(@gokayajin)


甚平と忍びハチマキ姿という、海外ではひと際目立つ格好で各国を旅して、体験したことを漫画化している五箇野人さん。Twitterやブログに投稿する漫画には、現地の人々との濃すぎるやりとりや、ハプニングと思いきや心温まるエピソードなどが描かれ、「優しい世界…」「温かい涙が流せる」と毎話、多くの反響が寄せられている。


2022年11月には『 つかれたときに読む海外旅日記 (3) 』として、未発表回も合わせて書籍化されている。今回は作者の五箇野人さんに、海外旅をはじめたきっかけや旅の醍醐味を聞いてみた。

海外で濃いめな人々と触れ合うことが好き

「海外紳士の歌と仕事と現実。」1
「海外紳士の歌と仕事と現実。」1画像提供:五箇野人(@gokayajin)

元々、国内の濃いめな場所やお店、人を題材に漫画を描いていた五箇野人さん。世界各地を旅するようになったきっかけは何だったのだろうか。

「最初のキッカケは漫画の雑誌連載の企画でした。元々国内の濃いめな場所やお店や人が好きで、それをもとに漫画を描いていたんですが、雑誌の企画で海外を舞台にすることになり行き始めました。なので海外でも濃いめな方々と触れ合うことが好きです」

漫画では旅慣れているように見えるが、意外にも海外旅歴はまだ数年とのことだ。

「はじめての海外は数年前に行ったシンガポールです。そこから短いスパンで旅に出るようになりました。自分は桁違いにたくさんの国に行かれているバックパッカーさんのような旅の達人ではないですが、ひとまずアジア、ヨーロッパ、中南米、アフリカとわりとまんべんなく各エリアに行かせてもらっています。旅の歴はそんなに長くないですが、1カ国ずつの内容は結構濃いかもしれません」

先出の雑誌連載では収まりきらない旅エピソードがいっぱいあって、それをいろんな人に追体験してもらいたいと思ったのをきっかけに、旅日記としてSNSやブログにアップするようになったという。

甚平に忍びハチマキ姿で海外を旅する理由は?


旅先や目的地を決める時、ガイドブックや旅行会社のサイトを参考にするのが一般的だが、五箇野人さんはなんとグーグルマップのストリートビューで決めているのだとか。

海外のスコールから逃げ込んだ店で大将に意識とばされる。 (1/2)
海外のスコールから逃げ込んだ店で大将に意識とばされる。 (1/2)画像提供:五箇野人(@gokayajin)


「国に関しては事前に調べて文化などが面白そうかどうかはもちろんなんですが、旅先にせよ目的地にせよ、グーグルのストリートビューで街並みや映り込んでいる現地の方々を見て、好みの“濃い”場所があったら行くようにしてます。当然、有名な観光スポットにも行きますが、どうしても濃いエリアの空気や人が気になります」
甚平に忍びハチマキ姿という、目立つ格好で海外を旅する理由も教えてもらった。

「単純に現地の方と会話などに発展しやすいからです。喜んでいただけたり面白がっていただける率がかなり高く、実際、描いている体験談についても、普通のTシャツ短パンで旅をしてたら絡んでもらえなかった出会いばかりだと思います」

海外のトイレ案内紳士に最後には漏らされる。(1/2)
海外のトイレ案内紳士に最後には漏らされる。(1/2)画像提供:五箇野人(@gokayajin)


さらに、現地の人とより交流が深まるよう、服装以外にも旅のマイルールを決めているという。

「これも絡んでもらえたり、会話に発展しやすくなるのでやってるんですが、現地の方と目があったら絶対に笑顔でお辞儀をするようにしてます。できれば合掌も併せてます。行為的に珍しかったり、日本などを連想したりして喜んでもらえることも多いですし、何より予備知識ゼロの方でも『敬意を示してる』意図は伝わるようで、とても助かっています。あとは心からその国、エリア、人などを尊敬して、楽しいです!という気持ちを持っていれば伝わる感覚があります」

一番印象に残っているのがコロナにまつわるエピソード


今まで漫画に描いた中で特に印象に残っているのが、海外の田舎町で体験したコロナにまつわるエピソードだという。

「タイミング的なこともありますが、コロナについての話『海外の田舎町でコロナに反応した現地の人に撃退される。』です。ブログでいうと、2020年9月28日に更新したモノですが、体験自体は2月のもので、まだコロナがアジア圏の病気とみられていたころ、自分の顔を見てアジア人ということで警戒する人もいるなか、良くしてもらったのでとても印象に残っています。コロナに限らずいろんな偏見にも通じる対応や経験だったなと思います」

「海外の田舎町でコロナに反応した現地の人に撃退される。」1
「海外の田舎町でコロナに反応した現地の人に撃退される。」1画像提供:五箇野人(@gokayajin)


旅の実録を漫画にする上で、悪い出会いや悪い経験を描かないように意識しているという五箇野人さん。クスッと笑えたり、時には癒やされたり、疲れた時にゆる~く読めるのもこの漫画の魅力だ。

現地の日常生活に混ざれるのが海外旅の醍醐味

海外のトイレ案内紳士に最後には漏らされる。(1/2)
海外のトイレ案内紳士に最後には漏らされる。(1/2)画像提供:五箇野人(@gokayajin)

各国の濃ゆいエリアを旅してきた五箇野人さんに、海外旅の醍醐味を聞いてみた。

「キレイなホテルなどで日本にはない景色や料理などを楽しむのもいいんですが、個人的にはやはり現地の方々の日常生活に混ざってみるのが醍醐味です。日常生活の中が1番現地の方々の持つ『常識』や『素』などが垣間見れて、自分の持っているそれとは違う『常識』を体験できることに魅力を感じます。

それをたくさん経験してると、日本国内であっても、人それぞれの常識は微妙に違っていることを認めることができたり、逆に違いを楽しめたりするようになった気がします。ただそんな難しいことは抜きにして『シンプルに非日常を満喫する!』というのも海外旅の醍醐味だと思います」

コロナ禍により海外旅行にいけないという不測の事態に陥っても、海外旅で培ったポジティブ精神で乗り越えてきた五箇野人さんに、最後にメッセージをもらった。

「旅をするなかで、どうしても『不測の事態があったおかげで会えた人や起こったうれしい出来事』というのが山ほどあり、自分が漫画に描いている出会いも、例えばその前に飛行機が半日遅延したおかげで起きてたりということもたくさんあって。おかげで自分は、旅に限らず不測の事態に対しては、このあと良い巡り合わせがあると思うようになりました。もちろん現状もそうだと思っています。お互いにそのタイミングが来るまでポジティブでいきましょう」

五箇野人さんの海外旅日記は現在もTwitterやブログに新作を公開中。ゴールデンウィークは漫画を読んで海外旅気分を楽しんでみてはいかが?


取材協力:五箇野人(@gokayajin)

詳細情報

■五箇野人
ゲッサン(小学館)にて「海外 縁にまかせて歩くだけ。」連載中
作品紹介ページ:https://gekkansunday.net/work/6470/

●ブログ:五箇野人の海外旅日記
https://gokayajin.blog.jp/

●同エピソードのブログ記事はこちら:「海外の郊外と都会の距離感の違い。 」
https://gokayajin.blog.jp/archives/19522974.html

●Twitter
https://twitter.com/gokayajin

単行本『つかれたときに読む海外旅日記 (3)』は2022年11月10日発売
詳細ページ(小学館):https://www.shogakukan.co.jp/books/09179384

●「働けセカイ先輩」(マイナビニュース)
https://news.mynavi.jp/series/hatarakesekaisenpai/
情報は2023年4月24日 19:00時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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