「劇場版コナン」最新作に、大人気ゲーム「マインクラフト」の実写化、A24の最新ホラーまで!GWに観たい映画5選

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多くの人が心待ちにしていたゴールデンウィーク(GW)がいよいよスタート!今年は平日を挟んだ、“飛び石”型の連休であることから、遠出が叶わない人も多いのではないだろうか?そんな人たちにおすすめしたいのが、近場で非日常を味わうことのできる映画館。日々多くの作品を観ている映画ライターたちに聞いた、GWに観たいおすすめの映画5本をご紹介!

<映画ライター・石塚圭子さんがおすすめ!>

ドラマチックなシーンがたっぷりな『名探偵コナン 隻眼の残像』(公開中)

長野県警と毛利小五郎が物語のキーパーソンに
長野県警と毛利小五郎が物語のキーパーソンに『名探偵コナン 隻眼の残像』(c)2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会


公開から3日間で興収約34億3900万円という記録的大ヒットスタートを切った劇場版シリーズ第28作。舞台は雪に覆われた冬の八ヶ岳。長野県警の優秀な3人、大和敢助警部(声:高田裕司)、諸伏高明警部(声:速水奨)、上原由衣刑事(声:小清水亜美)と、私立探偵の毛利小五郎にスポットを当てた物語で、コナン(声:高山みなみ)が大和警部の記憶に隠された謎と、公安をも巻き込んだ大事件の真相解明に挑む。

メインキャラが、それぞれ大切な人を失ったつらい経験を持つ大人たちである本作は、人間ドラマ、刑事ドラマとしてのおもしろさに軸を置いた本格的なミステリー。シリアスで骨太なストーリー展開で、むしろ大人が楽しめる作品になっている。物語をより深く味わうために、長野県警関連のエピソードをアニメや原作でおさらいしておくのがおすすめだ。

物語のはじめに、小五郎の刑事時代の相棒・鮫谷警部(声:平田広明)が何者かに射殺されたことで、いつもはズッコケな小五郎にグッとギアが入り、元警視庁捜査一課の刑事らしい真剣な表情や天才的な射撃の腕前が見られることも注目ポイント。小五郎のかっこいい姿は実に20年ぶり(!)だ。ほかにも、幼なじみの敢助と高明の友情、敢助と由衣の不器用な恋愛、高明の弟・景光(声:緑川光)への思いなど、心を揺さぶられるドラマチックなシーンがたっぷり。警視庁、公安の面々はもちろん、少年探偵団の元太(声:高木渉)や光彦(声:大谷育江)が思わぬ活躍を見せるなど、数多い登場人物が物語の本筋にしっかり関わってくるのが本作の特徴だ。タイトルにちなみ、全編にちりばめられた各キャラのフラッシュバックの映像を確認するためにも、ついもう一度観直したくなる。

<映画ライター・有馬楽さんがおすすめ!>

ジェットコースターのように楽しめる『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)

大人気ゲームを実写映画化したファンタジー大作
大人気ゲームを実写映画化したファンタジー大作『マインクラフト/ザ・ムービー』(c) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.


こうも物価高ではGWも遠出は無理!せめて映画で日常ではない別世界に行きたい!そんな方に観てほしいのが『マインクラフト/ザ・ムービー』。世界的な人気ゲームの映画化で、異世界の扉をうっかり開けてしまった人々の冒険の物語だ。

その世界“マインクラフト”は想像したものを実際に作れてしまうファンタスティックなフィールドだが、現実の世界でも戦争が起こるように、そこでも魔女が争いをふっかけてくる。かくして異世界に飛んでしまったオタク男たちと若い姉弟らが、この素敵な世界を守るべく立ち上がる。

住人から動物、クリーチャー、果ては建造物まで、あらゆるものがキューブ状のマインクラフト。そのビジュアルはポップかつユーモラスで目を奪われずにいられない。そこに送り込まれた人々の戸惑いはコミカルに描かれているが、彼らの間に芽生える家族愛や友情もしっかり見つめられ、グッとくるシーンも。ジャック・ブラックが出演していることもあり、21世紀版「ジュマンジ」シリーズにノリは近く、ハラハラしたり大笑いしたりしながらジェットコースターのように楽しめる。それにしても、お金がなくても想像力さえあれば生きられるこの世界の美しいこと。そう、あなたの頭の中にある世界は海外旅行先よりも、大阪万博会場よりも、はるかに広い。そんなことを教えてくれる本作。必見!

<映画ライター・イソガイマサトさんがおすすめ!>

観客も巻き込む新感覚ミステリー『#真相をお話しします』(公開中)

大森元貴と菊池風磨が映画初主演でW主演を務める
大森元貴と菊池風磨が映画初主演でW主演を務める『#真相をお話しします』(c)2025 映画「#真相をお話しします」製作委員会


ビルの警備室で、警備員の桐山と友人の鈴木がパソコンの画面を食い入るように見ている。彼らが見ている生配信暴露チャンネル「#真相をお話しします」は、スピーカー(話し手)に選ばれた者がとっておきの真相を暴露し、それと引き換えに観衆からの投げ銭を獲得できる、いま一番ホットな場所だ。そこで明かされるのは有名人のゴシップや世間を騒がせた事件の報道されていない真実など、どれもヤバいものばかり。ヤバければヤバいほど投げ銭の額は跳ね上がり、1日で100万、200万の高額をゲットするのも夢じゃない!桐山も投稿したとっておきのネタでスピーカーに選ばれ、一攫千金を狙っていた…。

第74回日本推理作家協会賞(短編部門)に輝く結城真一郎の同名小説を映画化した本作は、5つの短編からなる原作のエピソードを映画ならではの手法で1本の長編にした、観客も巻き込む新感覚ミステリー。

アイドルグループ・timeleszの菊池風磨と映画初出演となるMrs. GREEN APPLEの大森元貴が、W主演で桐山と鈴木を演じ、これまでに見せたことのない表情と言動で観る者の心を揺さぶる。桐山が暴露するヤバいネタで衝撃が走り、“その時”をうかがっていた鈴木の行動で状況が一変。そこで浮き彫りになるのは、ネット社会で暴走し、歪んでしまった現代人の感覚だ。クライマックスでは、傍観者にすぎなかった本作を観る観客も当事者になり、問題を突きつけられる。もう逃げられない!いったいそこまで胸をザワつかせるのは何なのか?“真相”を知りたければ、GWに映画館の暗闇に身を置くしかないだろう。

<ライター・岡本敦史さんがおすすめ!>

先読み不可能な密室ダンジョン脱出劇『異端者の家』(公開中)

ロマコメ映画常連だったヒュー・グラントの怪演がスゴイ
ロマコメ映画常連だったヒュー・グラントの怪演がスゴイ『異端者の家』(c) 2024 BLUEBERRY PIE LLC. All Rights Reserved.


地道な布教活動にいそしむシスター・バーンズとシスター・パクストンは、ある日、森のそばにある一軒家を訪れる。出迎えたリードという男は、2人を家の中に招き入れ、宗教談議に花を咲かせる。最初は礼儀正しかったものの、徐々に挑発的な問答で畳みかけてくるリードに、シスターたちは身の危険を察知。そっと逃げだそうとした時には、すでに手遅れだった。仕掛けだらけの家に閉じ込められた2人は、信仰心と生死を懸けた究極のゲームを強制される…。

常に挑戦的な話題作を放ち続ける映画会社A24の最新ホラーは、いつの世にも果てることのない「宗教論争」をモチーフにした劇薬級の1作。そこに、上から目線のインテリ講釈を女性に仕掛ける男性のハラスメント行為=マンスプレイニングの恐怖もプラス(被害経験を持つ女性はもちろん、身に覚えのある中高年男性も山ほどいそうで怖い)。『クワイエット・プレイス』(2018年)の脚本家コンビならではの巧みな状況設定が光る、先読み不可能な密室ダンジョン脱出劇だ。

英国ハンサム男優の代名詞ことヒュー・グラントが甘いイメージをかなぐり捨て、最凶最悪の議論大好きオヤジをキモさ満点に怪演。地獄の迷宮巡りに放り込まれる若きシスターたちを演じる新鋭ソフィー・サッチャー&クロエ・イーストの死闘にも手に汗握ること請け合いだ。

<ライター・榑林史章さんがおすすめ!>

家族で楽しむのにうってつけの『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』(5月1日公開)

あのたべっ子どうぶつたちが大冒険を繰り広げる!
あのたべっ子どうぶつたちが大冒険を繰り広げる!『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』(c)ギンビス (C)劇場版「たべっ子どうぶつ」製作委員会


動物型のビスケットに英語で動物名が書かれていることでおなじみの、国⺠的お菓子「たべっ子どうぶつ」が初の映画化!主人公のらいおんくんを劇場アニメ初挑戦となる、人気絶頂のTravis Japan松田元太、ヒロインのぺがさすちゃんを『きみの色』(2024年)で声優経験もある高石あかり(※高石あかりの「高」は、「はしごだか」が正式表記)が好演。そのほか、大塚明夫、関智一、蒼井翔太、水瀬いのりらベテラン&実力派の声優陣が、がっちり脇を固める。

舞台は「たべっ子どうぶつ」のキャラクターが音楽ユニットとして人気を集める、スイーツランドと呼ばれる世界。どうぶつたちがワールドツアーから帰国すると、スイーツランドはゴッドン率いる“わたあめ軍団”に支配されてしまっていた。そんななか、歌が上手くて人気者のメンバー、ぺがさすちゃんまでさらわれてしまう。ぺがさすちゃんを救うため、世界を取り戻すため、どうぶつたちが立ち上がる。しかし、どうぶつたちは戦闘力ゼロ。唯一の武器である“かわいさ”で、どう立ち向かうのか?

夢を叶えるために努力したぺがさすちゃん。らいおんくんが抱える葛藤、それをそっとサポートするぞうくん。ひよこちゃんが起こす奇跡。そして、終盤での闇展開にビックリ!子ども向けと思いきや、大人でも自分を重ねられる深みがあって、気づいたら没頭してしまっていた。いろんなお菓子がカメオ出演して、ニヤリとする場面も。GWに家族で楽しむのにうってつけの1作!

幅広い層の人が楽しめる作品が今年もずらりそろったGW。これらのおすすめ作品を参考に、ぜひ映画館に足を運んでみてほしい。

構成/サンクレイオ翼 提供/MOVIE WALKER PRESS

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詳細情報

■『名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)』(c)2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
■『#真相をお話しします』(c)2025 映画「#真相をお話しします」製作委員会
■『マインクラフト/ザ・ムービー』(c) 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.IMAX(c) is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories
■『異端者の家』(c) 2024 BLUEBERRY PIE LLC. All Rights Reserved.
■『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』(c)ギンビス (c)劇場版「たべっ子どうぶつ」製作委員会
情報は2025年4月26日 16:38時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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