ディーン・フジオカ、トーマス声優抜擢のやす子に「世界観にぴったり」と絶賛
全国
2024年4月19日(金)に
「きかんしゃトーマス」
劇場版最新作「映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル」が公開される。今回は、この作品にゲスト声優として出演するディーン・フジオカさんとやす子さんにインタビューを実施し、演じた感想やお互いの印象などについて語ってもらった。
本作では、トーマスとパーシーが、秘密基地であるルックアウトマウンテンで不思議な体験をする。「昔ルックアウトマウンテンにも鉱山があった」と教えてくれたのは物知りのウィフ。ルックアウトマウンテンのモンスターの噂を確かめるため、トーマスたち「大大大冒険クラブ」は、謎解きの冒険に出発する。
本作でディーン・フジオカさんは“リサイクル工場で発明をしている丸いメガネの機関車”ウィフ役を、そしてやす子さんは“どんな大きな岩も削ってトンネルを掘るドリルが自慢の掘削機”ダーシー役を演じる。今回、やす子さんは劇中で歌にも挑戦している。
映画公開に先駆け、2月22日には公開アフレコイベントが実施された。スタジオでは、ウィフの初登場シーンや、ダーシーがトーマスと出会うシーン、ウィフとトーマスの交流シーンを収録。多くの報道陣を前に、ディーンさんは「ここまでの規模の公開アフレコは初めて。世界的なIPであるトーマスシリーズのオファーをいただいて、声優として『売れたな』と思いました」と笑みを見せ、やす子さんは「声優のお仕事自体ほとんど挑戦したことがなかったので…。(アフレコ中は緊張で)誰の顔も見られなかったです~、はい~っ」と苦笑い。終始なごやかなムードで進んだイベントの中では、やす子さんが「今年は“ダーシー”に絡めて、語尾をダーシーで行こうと思います…じゃなかった。行こうと思うんダーシー!」と今年推しの新ギャグ(!?)を宣言するシーンも。
また、自身が演じたキャラクターについては、「まず人間じゃない、こんなに硬い物質の役は初めてだったのでリサーチから始めて。そしたらウィフはタンク機関車という種族なんですよね。とても小回りが利くという。しかし長距離が苦手。そのリサーチからスタートしたんですけど、(その情報は)あんまり役には立っていないです(笑)」とディーンさん。やす子さんは「(ダーシーは)性格が一生懸命でかわいらしくて、やす子のようにいい人なところが自分と似ているかな?…って、自分で一生懸命とかいい人とか言わないか(笑)」と、役についてお茶目に紹介した。
そしてアフレコ後に行ったインタビューでは、さらに詳しく収録時のことを振り返ってもらった。
――個人的にはお二人のナチュラルなお声が魅力的だと感じたのですが、役のために声色は変えたりしたのでしょうか?
【やす子】声色は変えられなくて、普段通りしゃべった気がします。でも、役作りのためにYouTubeで工事現場の動画をたくさん見て、熱量を入れていきました!
【ディーン・フジオカ】『全てを破壊してやる~!』って(笑)?
【やす子】はい~っ、掘削機なので。『全部壊してやれ!』『ぶっ潰すゾ』って。
【ディーン・フジオカ】ウィフは、廃品を集めておいて新しい何かを再発明するっていう、そんな“ひらめき”のキャラクターです。声色は…、相当硬い物質でできているので。いろいろな共鳴の仕方があるかなと思って、そこは気にしました(笑)。
【やす子さん】あ、でも聞くとディーンさんって気づかないぐらい、本当にナチュラルにウィフとして生きてるのがすごかったですね。
――ディーンさんとやす子さん、仕上がりを聞いて、お互いのことをどう感じられたかもう少し詳しく教えてください。
【やす子】はい、私はさっきの続きなんですけど、ディーンさんがすごくナチュラルだったのが、プレッシャーがすごかったです。ゲスト声優としてこんなに上手に自分にできるかなっていう不安はありました。でも、結果的には周りの方の支えで一生懸命できました。ただ、 ブースがあまりに広すぎたんで、ドッキリなんじゃないかなとは思いました(笑)。はい~っ!
【ディーン・フジオカ】確かに(笑)。僕は、キャスティングをした方にすごい眼力というか、そういうのがあるなって。(能力を)見抜いているなって思いました。先ほど話していたように、やす子さんは声色を変えたりそういうことをしていないのに、ぴったりこの世界観にハマっていて。声の魅力、表現の魅力っていうものが、ちゃんと作品に反映されていたので、すごいなと。“やす子さんの声”込みで、ひとつのトーマスの作品として、完成されたものになっていると思います。
【やす子】うれしいです、はい~っ。子どもはもちろん、大人も見ると「明日も頑張ろう!」って思える本当に素敵な作品なんダーシー!絶対見てほしいんダーシー!
――監督から言われたことはありましたか?
【やす子】監督さんからは『海外の映画なのでオーバーにリアクションしてください』って言われました。でもそれが難しかったです。今まで声を張ることについては自信があったんですけど、 感情をつけることを意識してオーバーにしゃべったことがなかったので。なんか、そこがすごく難しかったですね。
【ディーン・フジオカ】僕は『原作を見ますか?』って提案していただいたのが、すごくよかったです。自分が日本語でセリフを入れていくなかで、“もともとはどういうテンションだったのか”、“ウィフはどういう立ち位置で、どういう空気を帯びているキャラクターなのか”というのをつかむのに、助けになったので。それは、ありがたい提案だったなと思います。
――声で演じることの難しさというのはありましたか?
【ディーン・フジオカ】頼るものが声しかないっていうのは、もちろん難しいところではあるんですけど、逆にそこに集中できるっていうのも良さなのかなと思っていて。 声って、呼気、吐く息の速い遅い、トーンの高い低い、ボリュームの強弱、そういうものの組み合わせでいろいろな表現が生まれるわけですよね。今回はそれを改めて認識したし、いろいろとトライできて、声優っておもしろいお仕事だなって思いましたね。これから僕は、声優として生きていきます(笑)!
――やす子さんは、今回の経験から得られたことってあるでしょうか?
【やす子】純粋にすごく楽しかったっていうのは大きいですね。普段、自分はコントとかしないんですけど、それは作家さんに『あなたは何をやってもやす子になっちゃうから、コントとかはやらないほうがいい』って言われたことがあったからで。学生時代の合唱コンクールでも、声が特徴的だから、私と一緒にやったら負けちゃうから『一緒になりたくない』って言われたりして。コンプレックスがけっこう大きかったので、 そんな自分が声の仕事をやることに対して、過去をちょっと思い出しつつも、『せっかくならこれを武器にしよう』と思えたのが、うれしかったですね。
――最後に、ご自身が演じたキャラクター以外で、推しキャラクターがいれば教えてください。
【やす子】もうキャラクター一人ひとり、みんなかわいくて素敵で魅力たっぷりなんですけど。自分は、トーマスの一番のお友だち、パーシーが特に推しかな?ちょっとビビリなんですけど、仲間といるとすごく明るく楽しそうにしていて。なんかかわいい弟みたいだなって。めちゃくちゃかわいいですね。
【ディーン・フジオカ】あ~!わかる。僕も一緒です。かわいいですね。
2024年4月19日(金)に公開される「映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル」では、トーマスといつもの仲間たち、ウィフ、ダーシーのほかにも新メンバーが映画初登場!冒険へと旅立つトーマスと仲間たちをスクリーンの前で応援しよう。
取材・文=平井あゆみ
撮影=島本絵梨佳
「映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル」
公開:2024年4月19日(金)全国ロードショー
原作:「汽車のえほん」ウィルバート・オードリー
監督:キャンベル・ブライヤー
脚本:クレイグ・カーライル、ダニエル・シェアストロム
声の出演:田中美海、越乃 奏、古賀英里奈、大久保瑠美、山藤桃子、山下七海、土師亜文、竹内恵美子
ゲスト声優:ディーン・フジオカ、やす子
※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。
(C)2024 Gullane (Thomas) Limited.
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