男性がお盆にしか田舎へ戻れない理由とは――?悲しい恋物語に「泣いた」「切ないけど救われる」の声【作者に聞いた】
2023年記事全国
この記事は2023年GW(ゴールデンウィーク)おでかけトピックス特集のものです。最新トピックスはこちら
亡くなった人やご先祖様が、あの世からこの世(現世)に戻ってくるといわれるお盆。今回は、そんなお盆を題材にした、かっく(
@cak221
)さんの創作漫画「お盆は田舎に帰ろう」を紹介しよう。
お盆の時期だけの切なすぎる再会
お盆に田舎の村へ戻ってきた男性。村を歩きながら、子供の頃に感じたお盆の非日常な雰囲気や、よく一緒に遊んだ女の子のことを思い出す。随分と久しぶりなので、村の人から顔を忘れられているかもしれない…という不安通り、すれ違う子供たちは男性に話しかけることなく通り過ぎていく。
村に戻ってきたことを後悔し始めた男性の前に、「ねぇ…お面くらい被りなよ。誰が誰だかわかっちゃうじゃん」と、浴衣を着て狐面をかぶった女性が現れる。女性は狐面を外して、「…帰ってくるの、遅すぎだよ」と涙を流す。その女性をじっと見つめる男性の足は見えず――。
田舎のお盆は亡くなった人も紛れている?
切なすぎる結末に、Twitterで2万件以上のいいねを集め、「お盆にしか帰れないのはそういうこと」と驚きや納得のリプライが届いている。作者のかっくさんにお盆を題材にした漫画を思いついたきっかけを伺った。
「私が子供の頃に一度だけ母の田舎でお盆を過ごしたことがあるのですが、いわゆる本当に『田舎のお盆』で、きちんと仏具を磨いたりお供え物の準備をしたり、提灯もぼんやりと灯って普段と違う独特の雰囲気だったことを覚えています。そんな雰囲気だから本当に故人が帰ってきても、生きている人間と紛れてきっとわからないんだろうなと思ったのがきっかけです」
さらりと読める短編だが、もう一度読むとアレ?これもしかして?と思わせる伏線が散りばめられている。
「最後のページで種明かしをしたかったので、ミスリードできるような伏線を入れてみました。足元を見ないと誰が生きているのか死んでいるのか、お面で顔を隠せば誰が誰だかわからない。そういう何度読んでも不思議な漫画にしたかったという意図があります」
かっくさんによると、男性が今までお盆に帰らなかった理由も裏設定があるという。
「『田舎が嫌で飛び出していった若気の至り』『一旗揚げるまで帰るに帰れなかった』という裏設定がありました。結局は一度も帰らずにそのまま亡くなってしまい、お盆にようやく故人として帰ってきた…というお話です」
最後に本作の制作秘話を伺った。
「本当はもう少し長めの中編~長編にしようかなと思っていたのですが、さらりと短い方が不思議な雰囲気が出るのかなというのと、何よりお盆に間に合わせたかった漫画なので4ページという短さになってしまいました(笑)」
「目には見えないもの」や「ファンタジー手前のスピリチュアル」といったテーマが好きだというかっくさん。普段はTwitterやpixivで異種婚姻譚や人外ラブコメ、動物関係のしっとりした漫画などを投稿している。また、ワンピース専門店「Favorite」とのコラボ企画「西洋を旅する乙女のトレンチワンピース」も販売中だ。
まさか自分の帰りを待ってくれている人がいるとは思っていなかった主人公と、「おかえり」と出迎えてくれた女性。生死の違いがはっきりと描かれたラストで、それまでの伏線が回収され、一気に切なさを増幅させる本作。ゴールデンウィークにじっくり味わってみてはいかがだろう。
取材協力:かっく(@cak221)
詳細情報
■かっく(@cak221)・Twitter:https://twitter.com/cak221
・pixiv:https://www.pixiv.net/users/28640593
「西洋を旅する乙女のトレンチワンピース」
https://favorite-one.co.jp/ffcocak
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