祖父母宅がゴミ屋敷になっていた!天井までゴミがびっしり…それでも「ゴミじゃない」と言い張る二人。片づけ&介護の実体験漫画が壮絶すぎる【作者に聞く】

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いよいよゴールデンウィークの到来!おでかけの合間や旅行の移動中、はたまた家でゆっくり過ごすとき、スマホやタブレットでサッと読めるWEB漫画は暇つぶしにぴったり。そこでウォーカープラスでは、今年反響の大きかった作品の中からGWにおすすめの漫画を紹介している。本稿ではESSEonlineで連載をスタートするやいなや大きな反響を集めた、漫画家・西園フミコさんの実体験漫画「ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話」をピックアップ。

ゴミ屋敷に住む90歳を過ぎた祖父母
ゴミ屋敷に住む90歳を過ぎた祖父母画像提供:(C)西園フミコ/扶桑社


玄関を開けたら…ゴミに埋め尽くされた驚きの光景が!

西園さんと母親は、90代になる父方の祖父母の介護の必要性を感じ、久々に家を訪ねることにした。外から見るといたって普通の家だったが、玄関を開けると驚きの光景が広がっていた。

【漫画】「ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話」を読む
【漫画】「ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話」を読む画像提供:(C)西園フミコ/扶桑社


ゴミは天井まで積み上げられ先は見えず、床を見るとカサカサに乾いたゴキブリのミイラだらけ。そして家中に生ゴミのような悪臭が漂っている。祖父母はゴミ山の中、わずかなスペースに布団を敷いて生活していた。さらに祖母は同じ食べ物を毎日大量に買っており、認知症の症状も進んでいるように見えた。

ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第3話(5)
ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第3話(5)画像提供:(C)西園フミコ/扶桑社


近い将来に在宅介護をすることも見据え、ゴミ屋敷を片付けることに決めた西園さん。早速、祖父母に片付けを提案するが、「そもそもゴミじゃない!全部必要なものだ!」と断固拒否される。果たしてゴミ屋敷を無事片付けることはできるのか…。

ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第4話(8)
ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第4話(8)画像提供:(C)西園フミコ/扶桑社


もともと片付けが苦手だった祖父母、老いが加わりゴミ屋敷化へ

“ゴミ屋敷の片づけ”と“介護”をリアルにつづった本作について、作者である西園さんに話を伺った。

本作を描こうと思ったのは、ゴミ屋敷の片付けが大変すぎて、一周回ってちょっとおもしろく感じた体験だったのと、業者さんから「ふつう依頼者の人は一緒に片付け作業はやらないんですよ」と言われたからだという。「漫画にでも描いて元とっちゃおうかしら…と思いました」と振り返る。

ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第1話(2)
ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第1話(2)画像提供:(C)西園フミコ/扶桑社


祖父母の家がゴミ屋敷になってしまったのは、「もともと片付けや問題解決が苦手なうえ、老いや孤独、認知症などいくつか原因がある」と西園さん。だからこそ祖父母の説得は困難を極め、解決にはかなりの時間がかかった。

「具体的にどう解決したのかは漫画を読んでほしいのですが、結局はドクターストップであったり、時間が解決したりということが多かったように思います。『強制的な片付けや引っ越しは関係が悪くなるだけで根本的な解決にならない』と介護関係の方にアドバイスももらっていたのでギリギリまで本人たちの意思を尊重したつもり…ですが、本人たちは迷惑だったかもと思います」

ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第2話(5)
ゴミ屋敷住人の祖父母を介護した話第2話(5)画像提供:(C)西園フミコ/扶桑社


最後に本作を通して伝えたいことを伺うと「『困ったらプロを頼ろう』『老い支度は早めに話し合い』でしょうか。似た境遇の方の慰めや後押しになれれば幸いです」とアドバイスをくれた。

本作は今年の2月に単行本化されている。描き下ろし漫画のほか、ゴミ屋敷清掃業者の方や精神科医の先生のコラムも収録しているので、ぜひ手に取ってみてほしい!また西園さんは、地方創生&多文化共生マガジン「カラふる」で「ビビっとくる日本全国おみやげ日記」を連載中。こちらは旅行や帰省時のお土産選びの参考になるかもしれない。


取材協力:西園フミコ(@fnishizono)

情報は2024年5月1日 10:06時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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