動員800万人超!GWの新定番はクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019」

史上初の10連休が確定している今年のゴールデンウィーク(以下、GW)。次がいつかわからない大型連休ともなれば、出かけ先の選択肢は無限大に広がるもの。すでに長期休暇を見据えておでかけ先をリサーチしている人も、まだどこに行こうかを決めかねているのでは?

誰もが楽しめるクラシック音楽の祭典が今年も開催間近(写真は2017年開催時のもの)

そこで、気軽に出かけられて満足したいという欲張りな方におすすめしたいのが、2005年の初開催以来、GW時期に開催されているクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019」。延べ823万人以上が来場するなど多くの人を惹きつける音楽祭の詳細をあますところなく紹介する。

ラ・フォル・ジュルネは世界各地で開催される音楽祭

「そもそもラ・フォル・ジュルネってどんなイベントなの?」と疑問を抱く方もいるだろう。そこで、まずは簡単に歴史を紹介したい。

【写真を見る】テーマを基にイメージされたラ・フォル・ジュルネ2019のメインビジュアル

フランスの港町にルーツを持つクラシック音楽の祭典

ラ・フォル・ジュルネは、1995年にフランス西部の港町で誕生したクラシック音楽祭。“熱狂の日”という意味を持つネーミングそのままに、毎年異なるテーマやジャンルを設定する刺激的な展開で、現在ではヨーロッパの数ある音楽祭の中でも高い関心を集めるまでに成長した。

ラ・フォル・ジュルネの生みの親であるルネ・マルタン氏

開催地となるコンベンションセンター「シテ・デ・コングレ」内の9会場では、約45分間のコンサートが昼夜を問わず開かれ、演奏者には旬の若手やビッグネームまで名を連ねている。

リーズナブルな価格で子供たちも楽しめる

5日間の開催期間で約300公演が行われるが、入場料は最大300ユーロ(日本円で3000円)というリーズナブルな価格帯を実現。

これは、アーティスティック・ディレクターを務めるルネ・マルタン氏の“一流の演奏を気軽に楽しんでもらい、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい”という考えによるところが大きい。実際、来場者の6割をクラシックコンサート初体験者が占めており、たくさんの子供たちが参加しているのもラ・フォル・ジュルネの特徴といえる。

日本開催は初年度より大盛況

こうしたフランスでの成功を受けて、ラ・フォル・ジュルネは2000年にポルトガルのリスボン、2002年にはスペインのビルバオで同名を冠した音楽祭が開かれるなど世界への広がりを見せはじめた。

これまでに延べ来場者数823万人を達成。今年も約43万人の来場が見込まれる(写真は2018年開催時のもの)

そんなラ・フォル・ジュルネが、日本に初上陸したのは誕生から10年を数える2005年のこと。当時はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンとして開催され、2007年には早くも来場者数100万人を突破。その勢いは衰えを知らず、ラ・フォル・ジュルネ TOKYOと名を変えた2018年には、延べ823万人という来場者数を記録している。

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019開催概要

俳優の別所哲也さんがアンバサダーを務めるラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019は、5月3日(祝)から5日(祝)の3日間開催。東京国際フォーラムでは、1公演45分のプログラムが約320公演(うち有料公演 124公演)。また、大手町・丸の内・有楽町、京橋、銀座、日本橋、日比谷の各会場で、エリアコンサートを行う。毎年変わるテーマやジャンルを基に趣向を凝らした内容で来場者を楽しませ、2019年のテーマは「Carnets de voyage ―ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」だ。

演目は、モーツァルトやハイドンなど18世紀のロマン派の作曲家から、19世紀ロシアやフランスの作曲家、19世紀から20世紀にわたるスペインの作曲家の作品など、バラエティに富んだ内容が計画されているという。

■ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019

期間: 5月3日(祝)~5日(祝)

時間:9:30〜23:00 ※公演による

会場:東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、京橋、銀座、日本橋、日比谷

公演数:約320公演 (うち有料公演 124公演)

料金:ホールA 1日パスポート券(5公演セット)1万2000円、1公演指定席1500円〜3500円※公演による

豪華出演陣のコラボは必見!クラシックをモチーフにしたオリジナル盆踊りも初登場

気になる演奏者も日本のみならず、世界中から豪華な顔ぶれが参加する予定。中でも注目なのが、ラ・フォル・ジュルネ初出演となるアーティストだ。気鋭のチェリストとして評価を高めているアナスタシア・コベキナをはじめ、2018年浜松国際コンクールの覇者アレクサンダー・ガジェヴや世界の舞台で活躍する神尾真由子などが登場。早熟の天才としてフランスで話題を集めるピアニスト、マリー=アンジュ・グッチも2018年に続いて出演が決定している。

世界的な演奏者によるコンサートをリーズナブルに楽しめるのもラ・フォル・ジュルネの魅力だ(写真は2018年開催時のもの)

また、オーケストラとソリスト2名による1公演で2つの協奏曲が楽しめるコンサートや、ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019ならではのスペシャル企画も見どころ。

特に見逃せないのが、クラシック音楽をモチーフに今年誕生するオリジナルの盆踊り「フォル盆」。編曲と演奏は日本を代表するニューオリオンズ・ブラスバンドのブラック・ボトム・ブラス・バンドが、振り付けはダンサー兼振付師の山田うんが担当する。開催は5月5日の昼と夜の2回。昼の「こどもたちの音楽アトリエ」にキッズバンドメンバーとして参加するには、事前にワークショップへの参加が必要となり、申し込み方法など詳細は公式ホームページにて。

子供と一緒でも安心して楽しめるサービスが充実!

クラシックコンサートに参加できるのは小学生以上というのが一般的。だが、ここまでに述べた通り、ラ・フォル・ジュルネは子供の来場も大歓迎で、未就学児から参加できる催しやサービスが用意されているのがポイント。

0歳から入場できる「0歳からのコンサート」や子供たちが楽しく音楽と出会えるワークショップ「こどもたちの音楽アトリエ」は、今年も健在。加えて、「キッズのためのオーケストラコンサート」も初登場するなど、子供たちも楽しめる企画が盛りだくさんだ。

子供向けプログラム開催概要

・0歳からのコンサート

5月3日(祝) 10:00-10:45 (公演番号:111) ホールA

5月4日(祝) 10:00-10:45 (公演番号:211) ホールA

5月5日(祝) 10:00-10:45 (公演番号:311) ホールA

※「0歳からのコンサート」は18歳以上の保護者1名につき、2歳以下のお子さま1名まで保護者のひざ上で無料鑑賞が可能

0歳から入場できるコンサートも毎年開催。未就学児にとってこうした機会は他ではなかなかできない貴重なもの(写真は2018年開催時のもの)

・キッズのためのオーケストラコンサート

5月3日(祝) 13:15-14:00 (公演番号:143) ホールC

※3歳以上入場可

・こどもたちの音楽アトリエ

ホールEキオスクステージにて音楽祭の3日間、毎日1回実施。

※有料公演のチケットもしくは半券があれば参加無料

※フォル盆キッズバンド(演奏)の参加には事前申込とワークショップへの参加が必要

音楽を五感で楽しむプログラム「こどもたちの音楽アトリエ」は、有料公演のチケットまたは半券があれば無料参加できる(写真は2018年開催時のもの)

こども割引や子供連れにうれしい施設も完備

その他、18時30分より前に開演する公演については3歳以上から入場でき、3歳から小学生までの子供たちにはホールA全公演が500円引き、それ以外の全公演は300円引きになる「こども割引」でチケットが購入できる。

また、小さい子供連れの場合、気になるのがおむつ交換や授乳場所だが、ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019開催場所となる東京国際フォーラムは館内各所にオムツ交換ができる多目的トイレを完備し、「0歳からのコンサート」の開場・開演時間中はホールAの2階ロビーにおむつ交換スペースを用意。ホールAの1階ロビーとガラス棟地下1階CAFE LEXCEL隣の授乳室や、有料公演の鑑賞中は子供を預けられる託児サービス(有料・事前申込)もあるなど、小さな子供と一緒に安心して出かけられるのも魅力的といえる。

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019を満喫するポイント

ここまで読んでラ・フォル・ジュルネTOKYOに興味が湧いたら、次に気になるのが楽しみ方。初めてでもその魅力を存分に味わうコツを紹介したい。

ドレスコードもなし!自分らしくクラシック音楽を楽しめる

クラシック音楽と聞くと、なんだか敷居が高い印象を受けてしまうかもしれないが、ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019ではそうした心配は一切不要。移動する機会も多いため、ジーンズ&スニーカーといった動きやすい服装で出かけてOKだ。

迷ったら「ホールA S席1日パスポート券」がおすすめ

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019ではコンサート選びも醍醐味の一つだが、有料チケットを購入することで楽しみ方はぐっと広がる。このチケット1枚からはじまる“無限の楽しさ”こそ、ラ・フォル・ジュルネの真骨頂といえる。

ホールAではスクリーンに映し出される演奏者の表情とともに演奏を堪能しよう(写真は2018年開催時のもの)

チケットの種類は、全9種類で1500円から最大でも3500円。

どのチケットを購入するべきか迷った場合のおすすめはホールA S席1日パスポート券。公演はいずれも一流アーティストの演奏によるオーケストラ曲の傑作ばかりと、クラシック音楽の醍醐味を楽しめる。5000人の音楽ファンとこの感動を共有できるのもホールAならでは。

いずれのチケットを選んでも無料公演と組み合わせれば、まさに楽しみ方は無限大。まずは下記にて、有料チケットをチェックしよう。

充実した関連プログラムも一見の価値アリ

ラ・フォル・ジュルネTOKYOでは、全体プログラムの半分以上が無料で楽しめるほか、出演アーティストと間近で触れ合えるサイン会など見逃せない関連プログラムも多数用意。出かけた際には、ぜひチェックしておきたいところだ。

地上広場で行われた過去の無料公演の様子(写真は2015年開催時のもの)

▼関連プログラム

・丸の内エリアコンサート(丸の内商業ビル内)

丸の内の商業ビル内イベントスペースなどに設置される特設会場で様々な演奏家の趣向を凝らした無料コンサートを開催。

・LFJエリアコンサート(大手町・丸の内・有楽町、京橋、銀座、日本橋、日比谷)

大手町・丸の内・有楽町・京橋、銀座、日本橋、日比谷エリアの会場にて、若手演奏家の無料コンサートを開催。

・キオスクコンサート(ホールE、地上広場)

アマチュアや音大生を中心にしたコンサートを開催。その他、有料公演出演アーティストによるサプライズコンサートも予定!

・サイン会(ホールE、地上広場)

CDショップ前では1日に複数組のアーティストによるサイン会が行われる。

・講演会(ホールD1)

・出展ブース(ロビーギャラリー、ホールE、地上広場)

ガラス棟地下1階ロビーギャラリーやホールEには出展者ブースが立ち並び、趣向を凝らしたさまざまなプログラムを実施。

ゆとりを持ったスケジュール立ては必須!

コンサートの演奏時間は1公演45分程を予定しているが、アンコールが入るなどして終演時間が押すこともざらにある。また、たくさんの人が往来する中を移動するのは予想以上に時間を要する。そのため、あれもこれもと欲張りすぎたはしごプランを立てると、見たい演目に間に合わないなんてケースも予想される。訪れる際には、ゆとりあるスケジューリングを心がけたい。

音楽と一緒にグルメも楽しもう

地上広場には、さまざまな飲食店が出店を予定。中でもコンサートの合間に、新緑の下で味わうビールやワインは格別だ。ずらりと並んだネオ屋台村の料理をつまみながら、音楽に耳を傾ける至福の休日としゃれこもう。

楽しみ方は十人十色!特別なGWを一生モノに

今回紹介したラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019の楽しみ方はあくまで一例。朝から晩まで1日中クラシック音楽を楽しむもよし、地上広場でワイン片手に音楽に耳を傾けるもよしだ。世界最大級のクラシック音楽祭をそれぞれのスタイルで楽しみ、忘れられない思い出を手にしてほしい。

情報は2019年03月30日時点のものです。おでかけの際はご注意ください。

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