第79回コレクションテーマ展　乙女の祈り展 高畠華宵大正ロマン館

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高畠華宵(たかばたけかしょう)が描く多彩な少女たち

粋なセンスで洋服や和服を着こなす乙女たちを描いた作品は「華宵好み」と呼ばれ少女雑誌や婦人雑誌の表紙を飾った。多感な女性たちにとって、華宵の絵はファッションのお手本であり、憧れであり、自分を投影して共感するイメージでもあった。明治維新後、強烈なジェンダー政策が進められ、男女別の学校教育や良妻賢母といった価値観が確立していった。他方で、近代的なスタイルが意欲的に西洋から取り入れられ、大正期には大衆に浸透することとなる。急激な社会の変革の中で、女性たちはどのような生活を送っていたのか。今展では、高畠華宵が描く大正時代の乙女たちの夢や願い、祈りについて考えていく。