広島戦災児育成所 －子どもたちと山下義信－ 広島平和記念資料館

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家族を失った子供たちを支えた山下義信と広島戦災児育成所の記録

戦後、孤児となった子供たちを養育する施設として、いち早く広島市郊外の佐伯郡五日市町に開設された「広島戦災児育成所」。初代所長となった山下義信(やましたぎしん)が私財を投じて施設をつくり、運営と子供たちの養育にたずさわった。 その後、山下は国会議員として社会福祉に関する法整備にも精力的に取り組み、特に戦争の犠牲となった動員学徒への補償や原爆医療法の立案に貢献した。今展では、山下家より寄贈された資料を中心に、広島戦災児育成所のあゆみと創設者である山下義信の生涯が紹介される。育成所の日誌や疎開児童に届いた母親からの手紙などの現物資料、当時の様子が分かる写真パネルなど約150点が展示される。