札幌美術展　艾沢詳子　gathering―集積する時間 札幌芸術の森美術館

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言葉では捉えきれない感覚や印象に形を与えていく艾沢詳子の作品世界

札幌市を拠点に活動する版画家の艾沢詳子(よもぎざわしょうこ)は、銅版画からそのキャリアをスタートさせ、生命のありようをテーマとしたモノクロの世界を作り上げてきた。2度の渡米を経て、支持体に素材を貼った版でプリントする技法や、石膏や溶かした紙を用いた型取りに取り組むなど、従来の版画のあり方にとらわれない挑戦を続ける。それらは紙をロウで固めたオブジェを使ったインスタレーションへと結実していった。今展では初期の銅版画のほか、転機となった《石膏ドローイングインスタレーション》の再制作作品、近年精力的に取り組むアートとテクノロジーが融合する新作を含む約80点を展示。常に現状を更新し、新たな制作を続ける作家の創造世界に浸れる。